点字の音符は、日本語やアルファベット、数字とは異なるルールで書かれています。
ここでは点字楽譜「ブレイルフレンド」を楽しむ上での基本的な読み方をまとめました。
ぜひダウンロードして読んでください。
点字楽譜についてさらに詳しく知りたい方は、以下のホームページをぜひチェックしてください!
■そもそも音楽って何?
難しいことや専門的なことはさておき、歌うことや楽器を演奏することで
「私は元気だよ。私はここにいるよ」
とメッセージを伝えることができるものだと思います。
悲しいことがあっても目が見えなくても、何があってもなくても歌うことができる。
楽器を演奏できる。(上手下手はともかく)
そんな自分自身から元気がもらえます。
聞く人を気持ちよくさせるだけでなく音楽をしている自分自身が、元気が出て前向きになれます。
音楽は「耳」を使うものですから、目の不自由な皆さんにとっては、一般の人(晴眼者=見える人)と同じ土俵で勝負できる数少ない機会のひとつではないでしょうか。
目が見える、見えない関係なく、どんな人でも音楽を楽しんでいる世の中ってステキだと思います。
■楽譜って何?
楽譜は音楽の設計図のようなもので、歌ったり楽器を演奏する時にはなくてはならないものです。
もちろん、楽譜が読めなくても好きな曲を聞いて覚えたり、自由に音を出したり、独学でも音楽はできます。
ただ、料理と同じで、レシピなしで作れと言われても、上手な人ならできるかもしれませんが初心者には大変ですよね。
だから「○○組曲の楽譜」=「おいしい○○のレシピ」だと思ってください。
それも、食材をおいしいだけでなく美しく見せる切り方や、隠し味に入れるスパイスなど、出来上がりを見ただけでは分からないコツが満載のレシピです。
せっかく作曲した人が
「ここの部分はこうしてください。あそこはこんな感じにしてください」
と、演奏する人が困らないように書いてくれているんだから、使ったほうがいいですよね。
作曲した人はどんなことを言いたいのかな?
と読み解くのも、音楽の楽しさの大きな要素です。
もちろん音楽に正解はありませんし、自由なものではあるけど
「これはしないほうがいいのでは?」
というのは、いくつかあります。
音楽を聞くと元気になったり心地よくなったり(眠くなったり!?)しますよね。
料理と同じで、人の心と体にいいものなのです。
だから、音楽を聞いた人が気持ち悪くなったり嫌な気分になったら正解ではありません。
(好みや個人差はありますが)
音楽には、細かいルールがあることは確かですが、すべては「聞く人に心地よく過ごしてもらうため」にしていること。
料理でも、塩分が多すぎるとしょっぱくて食べられないし健康に悪いのと同じで、楽譜に書いてあることは、
「この食材には、この味付けのほうがおいしく食べられますよ」
というアドバイスだと思ってください。
せっかく心をこめて作った料理も、おいしくなかったら台無しですものね!
■楽譜にはどんなことが書いてあるの?
おおざっぱに言うと
「どれくらい高い(低い)音を、どれくらいの長さ(短さ)で、
どれくらいの大きさ(小ささ)で、どれくらいの速さ(遅さ)で出してください」
と書いてあります。
料理のレシピだと、どんな食材や調味料が何グラム必要なのか、どんな手順で材料を切ったり焼いたり味付けするのかが書いてありますよね。
これは作曲した人の命令ではなく、
「このレシピ通りにすれば、聞く人が楽しんでくれますよ。(そしたら、きっとあなたも楽しいですよ!)」というアドバイスです。