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点字ブロックサポーター募集プロジェクト

2回目のプロジェクトは点字ブロック清掃!

 

 2025年2月1日~24日まで開催した「点字アート作品展~テンジノテンジ~in南阿蘇村」の企画として、会場の阿蘇白川駅ホームの点字ブロック清掃を行いました。

 

阿蘇白川駅(南阿蘇鉄道)のホームに設置してある点字ブロックは、黒ずんでいて元の黄色が分かりにくくなっています。

日時:2月23日(日)12時~15時

天皇誕生日、3連休、南阿蘇村の村長選挙・村議会議員選挙の投票日、阿蘇の野焼きが重なるという日でした。

天気は良かったのですが風が強くて、どこからともなく野焼きの灰が降ってきました。

地元の人は「ひじき」とよんでいるそうですが、2・3センチサイズの黒い燃え殻が風に乗って飛ばされてきていました。

参加者は、私(加藤)の他2名。

1人は地元で阿蘇白川駅の駅舎をお世話している方。

もう一人は、なんと大阪から参加の女性。

定期的に南阿蘇や熊本県各地を訪れているそうです。

予定通り12時スタートで、高圧洗浄機を使って点字ブロックの汚れを落としていきました。

 ブシャー!とすごい水圧の水を当てると、みるみるうちに黒ずみが落ちていきます。

元の黄色がくっきりと現れると、見違えるようにきれいになりました。

水道の延長ホースが届くギリギリまでは洗浄しましたが、設置されている点字ブロック全部はできませんでした。

とりあえず、車両が停まる位置まではきれいになりました。

3月中旬からは南阿蘇鉄道ではトロッコ列車「ゆうすげ号」が運行します。

その前に、きれいな点字ブロックで観光客をお迎えできるようにしたかったので極寒の時期でしたが、強行したのです。

何度か休憩をはさみながら予定通り15時には作業を終えることができました。

高圧洗浄機は1台で、人数だけいても手持ち無沙汰な人が出るだけだし大人3人でちょうどよかったかも。

改善点としては、ボランティア保険に入っておけばよかったことです。

(作業が終わってから気が付きました。)

 

そして、今回清掃作業をして気が付いたことがあります。

駅舎からホームへのドア付近にバリアフリー対応のためスロープがあるのですが、後から作ったため点字ブロックが途切れているのです。

今まで阿蘇白川駅には8・9年ほど通って何度も訪れているのに、全く気にしたことがありませんでした。

本当は、ドアの真ん前まで設置しないといけないと思います。

設置する枚数は10枚程度といったところでしょうか。(次に補修するとしたら、ここかな。)

そして、高圧洗浄機は南阿蘇鉄道の備品なので、他の駅の点字ブロックや駅舎の清掃にも使えそう。

村の人たちに協力を仰ぎながら、どうするか考えようと思います。 


ブレイルフレンドリープロジェクトの新たな取り組みとして、「点字ブロックサポーター(一口オーナー)」を募集するプロジェクトを始めます。

 

記念すべき第1回は、くま川鉄道多良木(たらぎ)駅ホームの点字ブロックです。

くま川鉄道は、熊本県南(人吉球磨地域)を走るローカル鉄道です。
地域の足として残された第三セクター方式で運営する鉄道で、開業以来、赤字経営の中、令和2年7月豪雨災害により甚大な被害をうけた現在も、部分運行を続けながら令和7年度(2025年度)の全線再開に向けて復旧工事が行われています。
そのような状況であるため施設整備が行き届かず、点字ブロックが設置されたホームでも劣化し補修・メンテナンスが行き届いていない状況です。
そこで、体の不自由な人も安心して利用できるように、多良木駅の点字ブロックの補修を目的とした「点字ブロックサポーター」を実施するクラウドファンディング立ち上げ、皆様にご支援を募る事にしました。

●点字ブロックの基本情報

点字ブロックは、視覚障がい者が安全に外出するために必要不可欠なものです。

正式名称は「視覚障害者誘導用ブロック」といいます。

誘導(線状)ブロックと警告(点状)ブロックの2種類あります。

原則として黄色で、全盲の方だけでなく、弱視(ロービジョン)の方も利用します。

一般の見える人(晴眼者)に対して、「ここに凸凹がある」という注意喚起にもなっています。

 

  <点字ブロックの存在に気付いていますか?>

点字ブロックは、道路だけでなく駅や公共施設など社会のいたるところにありますが、多くの人は意識していない・気付いていません。

そのため、物を置いてふさいだり、破損したままになっている場合があります。

視覚障がい者が使う白い杖(白杖)も知られていないので「杖をついている=足が不自由な人」と思わるケースも。

また、点字ブロックの存在を気にかける人が少ないため、財源が適切に運用されているか、予算がどこから出ているのかも知られていません。

※道路は管轄の自治体(国や県)、民間施設は原則自己負担。

銀行ATMコーナーの点字ブロック。

視覚障害者優先のATMまで誘導しているのに、マットでふさいであります。

<点字ブロックを「障害」と考える人がいます!>

点字ブロックの凸凸が、車いすユーザーやベビーカー、足の不自由な人にとっては歩きにくく、転倒のリスクになっています。

また、注意喚起のための黄色が、古い町並みや観光地など周囲の景観にそぐわない場合があります。

デザイン優先の点字ブロック。

カーブしていると、方向感覚が分からなくなるのでNGです。

●障害は社会全体の課題です。

 設置施設だけが費用を負担する必要はありません。

自分が使うものは自分で購入したり参加費を払ったりするのが本来の姿のはず。

ところが、当事者である視覚障がい者は設置費用を払っていません。

これからの社会情勢(少子化・物価上昇・災害など)によっては、既存の社会システムを維持していくのが困難になる可能性があります。

●くま川鉄道が抱える課題

 令和2年7月豪雨の被害が大きく現在も部分運行が続いています。

 令和7年(2025年)の全線再開に向けて復旧工事を進めていますが、資金・人員確保が難しい状況です。

点字ブロックなどを整備し、体の不自由な人にも配慮した鉄道にしたい、という思いはありますが、くま川鉄道を利用する視覚障がい者は、数年に一人いるかいないか、という程度です。

そのために予算を割くのは現実的ではありません。

現在、点字ブロックが設置されていない駅が3駅、多良木駅の点字ブロックが劣化しており、設置・メンテナンスをしたいが、予算が確保できません。

 また、点字ブロックがあると、「黄色い線の内側まで下がってください」とアナウンスできるため、一般の乗客の安全にもつながります。

●くま川鉄道の基本情報

くま川鉄道は、平成元年10月1日に第三セクター方式により開業したローカル鉄道です。

利用客の8割が沿線の高校に通う通学生で、近年は少子化の影響で利用客数は減少し、開業時の約半分になっています。

人吉球磨地方を襲った令和2年7月豪雨は、くま川鉄道にも大きな被害をもたらしました。

長期間運休することになり、全区間を代替バスによって輸送する期間が1年半続きました。

令和3年11月28日からは、肥後西村~湯前区間の部分運行を再開しています。

令和7年(2025年)には全線再開予定です。

●多良木(たらぎ)駅とは?

所在地:熊本県球磨郡多良木町多良木1564-2

 <近隣の施設>

・多良木えびす物産館

・多良木えびす温泉センター「えびすの湯」

・多良木町交流館 石倉

・簡易宿泊施設ブルートレインたらぎ

●多良木駅ホームの現状(※2023年9月)

剥がれている

めくれている。

つまずきやすく、一般の人(高齢者など)も危ない。

黄色がわかりにくい。

雑草が生えている。

●持続可能な社会を目指して

 点字ブロックは、道路や公共施設など身近なところにありますが、「自分には関係ない」と考える人が多く、認知度は低いです。

そこで、広くサポーターを募ることで、自分のこととしてかかわる人を増やしたいと考えています。

SDGsやバリアフリーに関心はあるけれど、どうすればいいの?という方は、まずは「知る」ことから始めてみませんか?

このプロジェクトを実施するにあたって、くま川鉄道様のご理解と協力をいただいています。

今回は熊本県での取り組みですが、災害はどこででも起こりえます。

これからの社会情勢(災害・少子化・物価上昇など)によっては、既存の社会システムを維持することが困難になるでしょう。

目の不自由な人が取り残されることがないよう、「点字ブロックサポーター」の取り組みを広げていきたいと考えています。

●クラウドファンディング目標金額:100万円

<資金の使い道>
①点字ブロック張り替え費用:550,000円
②リターン制作費用※1:270,000円
③郵送費用(販促物・リターン):30,000円
④クラウドファンディング手数料※2:150,000円

※1  リターン制作費内訳 
  サポーター証明書制作費(デザイン・印刷)10,000円
  駅に設置するプレート制作費 200,000円
  点字ブロックアップサイクル品制作費 60,000円(1枚3000円として計算)
※2 目標額(①②③の合計:850,000円)の17%として計算

●主な支援コースごとのリターン(返礼品)
①5万円コース:サポーター証明書+多良木駅ホームにお名前入りプレート設置(限定1名)

②3万円コース:サポーター証明書+撤去した点字ブロックのアップサイクル品(限定20名)

③1万円コース:サポーター証明書

④5000円コース:撤去した点字ブロック1枚(限定15枚)

⑤2000円コース:活版印刷のお礼状(ポストカード)

2016年4月に発生した熊本地震の復興支援として制作したポストカードです。

南阿蘇村(白川水源)の湧き水で手すきした和紙に活版印刷と点字でメッセージを入れました。

※すべて手作業の1点もののため、色などは選べません。

 

活版印刷:THANK YOU

点字:ありがとう

サポーター証明書

(※イメージです。実際の証明書とは異なります)

点字ブロックのアップサイクル品(イメージ)

駅のホームに設置するプレート(イメージ)

設置場所はベンチの上あたりです。

茶色い簀の子板を撤去して、新たに枠を取り付け予定です。

●どんな人とも対等な関係が作れる社会を目指して

視覚障がい者が駅のホームから転落する事故は、後を絶ちません。

都市部の駅では転落防止の安全柵が設置されてはいますが、周囲にいた人(健常者)の無関心によって引き起こされるケースが多いことが、特徴の一つとされています。

視覚障がい者が持つ白杖や、道路などに設置された点字ブロックが何のためにあるのか知らない人は、まだまだ多いのです。

 

健常者側の無関心の理由として、「自分には関係ない」「知識や資格がないと話しかけてはいけないのではないか?」というイメージがあります。

障害は当事者だけでなく社会全体の課題でもありますから、知識や資格がないことが、困っている人に手を差し伸べるブレーキになってはいけません。

ブレイルフレンドではアートを通じて、多くの人が楽しみながら点字に親しむことを目標としていますが、こういった社会課題を解決する一助になると考えています。

そして、どんな人とも友人として対等な関係が作れる社会を作ります。

●ところで、プロジェクトのアイデアはどこから?

 2016年に大阪に行った時のことです。

 大阪駅と阪急百貨店の間の歩道に「目の不自由な方のものです。モノをおかないで!」

と書かれた点字ブロックを見つけました。

 大きな文字で正しいことが書いてあってもみんな無視して踏みつけて歩いていました。

 踏みつける(歩く)人の数が熊本のそれとは桁違いで、悲しくなり、こんなことしたって無駄じゃないかとも思いました。

 それから、どうしたらみんなが点字ブロックを踏まなくなるのか、と考えるようになりました。

とはいえ、すぐに解決策を思いつくわけもなく、頭の片隅にボンヤリと置いておきながら月日は流れ2022年になりました。

 「YYコンテスト」というビジネスコンテストに応募したのです。

 SDGsを提唱したムハマド・ユヌス財団が運営するビジネスアイデアコンテストです。

 コンテストには落選しましたが、ずっとぼんやりと頭にあったアイデアを事業計画書(企画書)まで作り上げることができて、手ごたえを感じたのです。

 

とはいえ、事業計画書を作ったところで机上の空論です。

点字ブロックがある場所は、道路や駅など公共の施設がほとんどで、こんな一個人が

「プロジェクトをさせてほしい」と言ったところで相手にしてくれるだろうか?

 と不安の中、プロジェクトの実施場所を探すのに約1年かかりました。

 

昨年11月に球磨郡多良木町で開催した作品展がきっかけとなり、くま川鉄道様の理解のもと、プロジェクトを進めることになりました。

活動報告

<11月26日>

今回のプロジェクトにかかった費用の収支報告です。

改めて、ご支援いただいた皆様にお礼申し上げます。

皆様のくま川鉄道への思い、人吉球磨への思い、視覚障がい者への思いが「点字ブロック」という形になって現れたのだと思います。

 

■収入:631,974円

・クラウドファンディング支援金:429,671円 ※クラウドファンディング手数料差引後

・口座振込・現金での支援金:202,303円

 

■支出:631,974円

・点字ブロック工事代金:577,300円 ※レンタカー(高校生送迎)費用含む

・チラシ印刷費:3,780円 ※500部作成

・通信費(ダイレクトメール・リターン発送):31,230円

・雑費(封筒・リターン梱包材):550円

・雑費(資料コピー・プリント):3,564円

・交通費(タクシー代):14,600円 ※11月18日球磨工業高生の送迎

・収入印紙代:400円 ※5万円コースの領収書

・振込手数料:550円

 

上記の通り、報告いたします。

                        令和6年11月20日 

                        ブレイルフレンドリープロジェクト

                        代表 加藤 英理

<11月18日>

お名前プレート(5万円コース)設置が完了しました。

 球磨工業高校の生徒4名・先生2名で作業していただきました。

 2025年12月末まで駅舎に掲示してありますので、多良木駅に行かれた際は、ぜひ見てください。

これで今回の多良木駅点字ブロックサポーター募集プロジェクトはこれで一区切りとなります。

全国から多くのご支援があって、くま川鉄道への思い、人吉球磨への思い、視覚障がい者への思いが「点字ブロック」という形になって現れたのだと思います。

 

ご支援いただいた皆様に改めて感謝いたします。

<11月10日>

 多良木町交流館石倉で、「多良木駅点字ブロック改修記念 人吉球磨視覚障がい者交流会」が開催されました。

会場では、地元酒造会社の講演会やミニコンサートが行われました。

 交流会後は、多良木駅の新しくなった点字ブロックを見に来られた方が何人もおられました。

張り替え工事をしてくれた球磨工業高校・南稜高校の生徒さんが、視覚障がい者の方に肩を貸したり手をつないだりしてガイドしてくれていました。

 

「段差がありますよ」と案内したり、「ここのブロックは色を塗り直して、あっちのブロックは新しく張り直して・・・」と説明したり、コミュニケーションもばっちりで、頼もしかったです。

自分たちが工事した点字ブロックが実際に使われているところを見れて、いい経験になったと思います。

<10月8日~14日>

熊本県立第二高校美術科の制作展が10月8日~14日まで、熊本県立美術館分館にて開催されています。

多良木駅から撤去してきた点字ブロックに絵を描いた作品が多数展示されています。

本来なら処分されるはずの点字ブロックが美術館で展示されるなんて、感無量です。

<7月29・30日>多良木駅ホームの点字ブロック張り替え工事が無事に終わりました。

酷暑の中でしたが大きな事故もなく終えることができました。

工事に参加された熊本県立球磨工業高校・南稜高校・第二高校の皆様、施工を担当していただいた味岡建設の皆様、何よりクラウドファンディングでご支援いただいた全国の皆様にお礼申し上げます。

ダウンロード
簡単ですが工事内容を報告します。
多良木駅点字ブロック工事の報告.pdf
PDFファイル 870.8 KB
ダウンロード

<6月1日>新体制で活動します!

「くま川鉄道点字ブロックサポーター実行委員会」として活動します。

活動に先立ち、5月28日にオンラインで顔合わせのミーティングを行いました。

 代表:ブレイルフレンドリープロジェクト

    協力:くま川鉄道株式会社・熊本県県南広域本部 球磨地域振興局・多良木町・

                多良木町観光協会・一般財団法人たらぎまちづくり推進機構・

    BRIDGE KUMAMOTO

    参加学校:熊本県立球磨工業高等学校・熊本県立第二高等学校・熊本県立南稜高等学校

    施工協力:味岡建設株式会社

ダウンロード
多良木駅点字ブロックサポータ募集チラシ.pdf
PDFファイル 442.1 KB
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